地域密着型だからこそ愛着がわく

地元愛に溢れた仕事探し

地元への愛着と共に育つ様々な成果

LINEで送る
Pocket

「地域密着型」とは

「地域密着型」という言葉はいろんなところで使われています。例えば、地域密着型の教育、地域密着型の医療、地域密着型のスポーツ、地域密着型の企業・農業など、教育や医療、社会基盤などあらゆる場面で成り立つものが地域密着型という言葉なのです。教育・農業の面で言えば地産地消という言葉が有名です。その土地で採れる食材を新鮮なうちに食べられること以外にも、伝統の継承や地域経済活性化の側面を持ち、学校給食などの場面でよく用いられています。地域密着型の企業で言えば、その地域での雇用が生まれる以外にも、地域活動へ企業が参加して地域のニーズに対応することにより、地域活性化につながっていきます。そしてそれが、企業経営にもプラスの方向に働いていくことになるのです。

「地域密着型」とは

Jリーグを例にみてみよう

地域密着型という言葉をより深く理解していくためにも、現在日本のプロサッカーリーグとして機能している「Jリーグ」を例にみていきましょう。
Jリーグは、世界のクラブチームを手本にして地域に根差したクラブ運営を目標に発足されました。当時はバブル崩壊とともに日本の経済が長らく落ち込み、企業経営型で運営されていたスポーツクラブは廃部や活動縮小に追い込まれていきました。不況による業績悪化によって経営を維持することができなくなり、宣伝効果が見込めない実業団は整理されていったのです。
そのような中で企業経営型から地域密着型への移行を試みたのがJリーグです。当初はその方針に反発するクラブもありましたが、地域密着型のクラブ運営に積極的に取り組み、成功した例をここでは紹介します。そのチームとは「FC東京」です。
まずこのチームの広報担当者が行ったのが、地元のサッカー関係者や商工関係者へのPRです。担当者は、FC東京が魅力のあるチームであることをうまくPRできれば大丈夫だと思っていたようです。しかし、それだけではあまり効果がありませんでした。そこで、地域活性化につながることをPR材料として加え、積極的にアピールしていくことにしました。例えばホームで行われる試合に来たアウェイチームのサポーターを観光客としてみれば、観光産業や交通産業へのメリットとなります。こういった点を粘り強くアピールした結果、徐々に協力を得られるようになりました。結果として、年間チケットの利用者が当時のJリーグの平均を大きく上回ることになり、クラブの運営に大きくプラスとなりました。地元の企業がその地域を代表するスポーツクラブの運営に関わることができるため、その地域に住む人たちはより愛着がわき、今住んでいる地域への愛着がさらにわいてくるという良いサイクルが生まれるようになるのです。

Jリーグを例にみてみよう